京都 11月16日(日) 浄住寺
東京 12月6日(土)、7日(日)(世田谷 浄立寺)
京都公演 源氏物語第三部 宇治十帖 四十九帖【宿木】後編
11月16日 (日) 2025年 第56回公演
宿りきと思ひ出でずは木のもとの
旅寝もいかにさびしからまし
「今すぐにでも傍に寄って
この世に生きといやしたのやなぁというて
なぐさめたい・・・・。」
「宿木」より
宿木 後編 あらすじ
二条院に戻った匂宮は、中君に薫の香りが染みついているのに気づき、二人の仲を疑う。薫からは衣料などこれまでと変わらぬ細やかな心遣いの品が届く。そこにある薫の恋慕の情に中君は苦しみ、亡き大君によく似ているという異母姉妹(浮舟)の存在を明かすが、そんな中君の心遣いに心がゆらぐばかりの薫であった。
9月、薫は宇治の山荘を御堂に建て替える計画にかの地に赴き、中君から聞いた大君に似ているという従姉妹のことを老女弁に尋ねた。八宮との間に一子をもうけた中将の君という女房がいたが、出家願望の強かった八宮に遠ざけられ、都を離れていたのが二十年ぶりに上洛したのだと聞き、心逸る薫は弁に仲介を頼んだ。
年改まり二月、中君は男宮を出産した。大納言となった薫は、気が進まないままに女二宮との婚儀に臨んだ。結婚披露を兼ねた藤壺での花の宴の後、薫は女二宮を三条の宮に迎えた。
初夏、宇治に出かけた薫は、偶然にもこちらを訪ねていた例の従姉妹(浮舟)を垣間見すると、大君そのままの容姿に驚き、胸躍らせ、逢瀬の段取りを弁に依頼するのだった。
数少ない黄檗建築 浄住寺
苔寺や鈴虫寺、地蔵院「竹の寺」に程近く、参道石段の青紅葉が美しい葉室山浄住寺は、嵯峨天皇の勅願寺として開創、中国風の本堂・寿塔は元禄2年(1689)鉄牛和尚により建立されました。参道横に希少な亀甲竹を見ることができます。
仙台藩4代藩主・伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷を移築したという方丈には、(有名な御家騒動「伊達騒動」で幼い綱村が命を狙われることもあったためか)「武者隠し」があり、床の間の壁に設けられた穴から抜け出せる仕掛けが残っています。江戸時代の池庭もみどころです。
四十九帖【宿木】後編
11月16日(日)
嵯峨天皇勅願寺 浄住寺
午後2時開演(開場:1時30分)
料金 要予約 4000円(全椅子席 )
石段の脇には舗装された道があります。
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東京公演 第十七帖【絵合】
12月6日(土) 7日(日) 2時開演
浄立寺 和室 (第八十五回公演)現在ご予約受付中 2025年 第57回公演
美しきあらそい
第十七帖【絵合】
憂き目みしその折よりも今日はまた 過ぎにしかたにかへる涙か
まして美しい人が
御嗜み深うのびのびと筆をもてあそび
優雅によりかかって
ちょっと筆をおいて考えたりしといやす御様子の可憐さが
お心に染みついて・・・・
第十七帖 絵合(えあわせ)あらすじ
六条御息所の遺女 前斎宮は、藤壺宮の口添えにより源氏の養女として冷泉帝後宮に入内、梅壺の女御と称された。入内の日には朱雀院からの思いのこもった贈り物を受け取る。梅 壺女御は絵に堪能で、冷泉帝にはすでに権中納言の娘が弘徽殿女御として入内しているが、絵の好きな帝の心は梅壺に傾く。権中納言は負けじと絵を制作させて は弘徽殿に届け、源氏も紫上と共に絵を選び、双方の競争の熱は高まってゆく。
三月、藤壺の御前で梅壺側、弘徽殿側に分かれての物語絵合せが催された。優劣決しがたく、後日冷泉帝の御前で再度催され、判定はなお難航を極めるが、最 後に出された源氏の手になる須磨での絵日記に人々は涙し、梅壺方の勝利となった。その後源氏と帥の宮は、学問、絵画、書道について語り合った。
第85回
十七帖【絵合】
12月6日(土) 7日(日)
【浄立寺】 二階和室にて
最寄り駅:千歳船橋駅 (小田急線) 徒歩5分
両日 2時開演( 開場 1時30分)
全椅子席
御予約 3500円 当日4000円
お席には限りがありますのでお早めに御予約下さい。
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