源氏物語六歌撰「夕顔」

七月二十八日(金)紀尾井ホール

花、衣、語、舞、踊、奏 

刻を越え源氏物語をいまにひもとく

 

 

若き源氏の儚い恋を描いた「夕顔」を六つの大和の美で表現するコラボレーション。

恋の物語 というだけでなく、女という生き物、一つに溶け合わない心と身体、魔性というもの、手に取れるもののあやうさといったものが神話をベースに描かれる興味深い帖です。

花柳流の舞手 花柳たけひろ華さん、琴奏者 小野真由美さん、上方舞 吉村珠尾さん、そして語りは山下智子です。
また舞台美術として、染色作家 玉村咏さんの御着物、華道家の小山幸容さんの活け花が夕顔の世界へと誘ってくれます。

 

夕顔あらすじ

 

 源氏十七歳の夏。五条に住む乳母を見舞った際にふと隣家に目をとめる。折しも一輪の夕顔を白い扇にのせて差し出させたこの家の女主人に源氏は興味を覚える。

 その頃の源氏は、年上で自尊心の強い愛人六条御息所に気詰まりを感じていた。腹心惟光の探りから、五条の夕顔の女は頭中将の思い人ではないかと思いつつ、身元を隠して女のもとに通い、やはり正体を明かさない女のやわらかなもてなしぶりにいいようもなくのめり込んでゆくうちに、六条御息所への通いは絶えてしまった。

 八月十五夜の明ける頃、源氏は、二人で静かな時を過ごそうとある廃院に女を連れ出す。その夜、夢うつつの枕元に恨めしげな女が現れ、夕顔をとり殺してしまう。物の怪の出現に源氏は戦くが、惟光の機転で秘密裡に女を荼毘に付す。

 

 悲しみに暮れた源氏は秋の日、二条院に召した夕顔の侍女右近と夕顔の思い出を語り合う。

 

 

今回の公演では、 語りだけでなく 舞と邦楽、そして染色の衣、花によってこの物語を再構成、イメージの視覚化を試みます。演出は加藤繁治氏です。

 

どんな素敵な舞台になるか、今から楽しみです。

 

7月28日(金) 19時開演 (開場は18時30分)
会場 紀尾井ホール
入場料 5千円 全席自由

 

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