夜の静かになりゆくままに
いふ限りなくなつかしき夜の御遊びなり
若菜 下 その二 あらすじ
正月二十日頃、六条院で盛大に女楽が催された。女童達の装いも華やかに、明石御方は琵琶、紫上は和琴、明石女御は箏の事、女三宮は琴(きん)を奏し、夕霧はじめ源氏の一族が歌や笛を添えた。女君達の美しさはそれぞれ花に例えられ、夕霧は源氏と音楽論を交わし女楽の素晴らしさを讃えた。
女楽が無事終わり、源氏は紫上との語らいの中、かつての女性達を評論、紫上を讃えて、上の出家願望を退けた。
紫上は、自身が源氏にとって特別な存在であることは自覚しながらも、どうにも満たされない心労が募り、病に伏してしまう。厄年であることを怖れた源氏は、様々の祈祷や加持をさせるが二月には重態となり、二条院に移して療養に専念、源氏と明石女御が看護するが、その甲斐もなく日に日に衰弱してゆくのだった。
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誉田屋源兵衛 竹院の間
誉田屋源兵衛さんは、京都室町において 創業二百八十年以上の歴史を誇る帯匠です。
伝統と革新のものづくりは魂をふるわせるものとして常に着物界のみならず世界的に注目されています。
広大な京町家、普段は暖簾をくぐるのもためらわれるようなDeepな世界に浮かぶ「竹院の間」、六条院の絶頂の中に望月が暗転してゆくという、輝きの中に闇を孕んだ物語に相応しい時空間です。
7月2日(土)
ところ 誉田屋源兵衛 竹院の間
開場 13時30分より
開演 14時 (16時終了予定)
ご参加費 4000円 要予約
全椅子席。
源氏物語第二部【若菜 下】其の一 五月二十二日(日)
屛風の寺 檀王法林寺 本堂
恋ひわぶる
人のかたみと手ならせば
汝よ何とて
鳴く音なるらむ
けったいな、にわかに猫が時をえることや。
こんなもんは 見もおしやさへなんだのに・・・・・・
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第三十五帖 「若菜 下 其の一」あらすじ
柏木衞門督の女三宮への思いは深刻で、春宮を介し手に入れた女三宮の唐猫を懐に抱いて心を慰めていた。式部卿宮は孫娘の真木柱の結婚相手として衞門督を考えていたが断念、螢兵部卿宮と再婚させたものの、二人の仲はうまくいかなかった。
四年の歳月が流れ、冷泉帝は譲位、朱雀帝の皇子が即位し今上帝となり、明石の女御の産んだ一宮が春宮となった。鬚黒大将が右大臣に、夕霧は大納言に昇格した。一方、紫上は出家を願うが源氏はそれを許さない。
十月、願解きの意をこめた源氏の住吉参詣は盛儀を極め、管弦に一夜を明かした。同行した明石の尼君は感無量の思いであった。
源氏は、この世の名残に今一度女三宮の琴(きん)を聞きたいという朱雀院の意向から、院の五十の賀を催し女楽を披露しようと計画、手ずから女三宮に琴の奏法を伝授する。紫上や明石女御はそれを羨むのだった。
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屛風の寺 檀王法林寺
今回の会場は 屛風の寺だんのうさん と親しまれる檀王法林寺様の本堂です。
江戸初期の浄土宗の学僧袋中が琉球より帰国し創建したお寺様で、主夜神のお使いの黒猫が、日本最古の招き猫伝説となってこのお寺に残っています。
源氏物語宇治十帖に登場する横川僧都のモデル 恵心僧都 作と言われる、阿弥陀如来立像がご本尊として祀られる本堂での語り会です。特別展示として、宝ものとして伝わる「源氏物語絵図屛風」、平安時代の仏様 阿弥陀如来座像(本堂西側)はじめ貴重な仏様を拝観させて戴けます。
源氏物語第二部【若菜 上】其の四 三月十三日(日)
宮廷文化を今に伝える山科言綏伯爵邸 にて
いかなれば
花に木伝ふ鶯の
桜をわきてねぐらとはせぬ
御召物の裾がゆったりしてて お身体つきはたいそう細うてささやかで
髪のかかってる御横顔がいいようものう上品で可愛らしおす
***
第三十四帖 「若菜 上 其の四」あらすじ
東宮に男皇子が誕生し慶びにわく中、明石の御方は父入道の遺書を娘明石の女御に見せ、源氏も入道の入山を知り、入道の瑞夢がこの度の皇子誕生を導いたことに涙した。源氏は女御に義母紫の上への感謝を忘れぬよう言い聞かせ、明石の御方には紫の上と心を合わせて女御を後見するよう頼む。
柏木は女三宮を諦めきれずにいる。三月に六条院で催された蹴鞠にうち興じながら、女三宮の部屋の方ばかり気にしていると、そこからふいに猫が飛び出し、御簾が引き開けられたその奥に女三宮の姿があった。そのおおらかであどけない姿に柏木は魅了され、思慕は募り、源氏が宮を疎かにしているのではと夕霧に問いかける。柏木は小侍従を介して女三宮に文を送るが、宮の理解は幼いものだった
***
源鳳院 宮廷文化を今に伝える山科言綏(ときまさ)伯爵邸
山科家は藤原北家の流れで、平安時代末期 公卿藤原実教を初代とし、公家の家職として装束の調進と着装をする衣紋道山科流並びに雅楽「笙」の伝承など、有識故実をもって歴代天皇の側近として仕えられました。いにしえの雅を感じる大書院での源氏物語、悲劇への御簾が上がります。
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3月13日(日)
ところ 山科言綏伯爵邸 源鳳院
開場 13時30分より
開演 14時 (16時終了予定)
ご参加費 4000円 要予約
全椅子席。
お座布団席ご希望の方はお知らせ下さい。
map はこちら
www.google.com/maps/search/山科言綏伯爵邸/
源氏物語第二部【若菜 上】其の三 一月三十日(日)
第三十四帖 『 若菜上 』(其の三)
身にちかく秋や来ぬらむ見るままに
青葉の山もうつろひにけり
折にふれて苦しいお気持ちが自然と洩れでてしまうのを
何気ない風に打ち消しといやすのも
またとないお方としみじみお思いやす。
(若菜の巻より)
若菜(其の三) あらすじ
夏頃、明石の女御は懐妊のため里下がりした。紫の上は自ら申し出て女三宮と対面、六条院の安定を慮り、自身の苦悩は隠し続けた。源氏は紫の上の美質に改めて感心する一方、朧月夜の君への思いも抑えきれないのだった。
十月、紫の上は源氏四十の賀を嵯峨野の御堂で催し、続く二条院での精進落しの賀宴は盛大を極め、源氏は往時を回想した。
十二月、秋好中宮、夕霧主催の祝賀も催された。
年が明けて三月、明石の女御は男御子を出産、盛大な祝事となった。一方、明石の地で若宮の誕生を伝え聞いた明石入道は、明石の御方の出生時に見た夢、宿願をしたためた遺書を送った後入山、消息を絶った。明石の御方、母尼君は入道の最後の様子を伝え聞き悲嘆に暮れた。
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今回の会場となるのは嵯峨釈迦堂清凉寺さん清凉寺の前身棲霞寺は嵯峨天皇の仙洞「嵯峨院」の一部で、光源氏のモデル源融公が山荘として過ごしました。 池遊式庭園に建つ弁天堂、川中島 渡廊からの眺めは格別です。 小堀遠州作と伝わる枯山水のお庭を臨む大方丈でお聴き戴きます。 優雅な散策、融公の墓参も是非・・・・!
源氏物語第二部【若菜 上】其の二 十二月五日(日)
目に近く移れば変わる世の中を
行く末とほく頼みけるかな
風流な程度に柔らこうなったお召物に
えもいわれぬ匂いを焚きしめてお渡りやすのを
お見送りやすのは ほんまに
心穏やかではいられぬことどっしゃろ
(若菜の巻 上 より)
若菜 上 その二 あらすじ
正月、玉鬘による源氏四十歳の祝宴があり、若菜が献上された。
二月十日過ぎ、六条院に女三宮が降嫁、盛大な婚儀が三日間続いた。紫の上は独り寝の眠れぬ夜を重ね、不安と苦悩を深めてゆく。一方、源氏は女三宮の幼さに失望し、紫の上が夢に現れたことに不安を感じ上のもとに戻るが、二人の心は解けあわない。源氏は女三宮から届いた返歌のあまりの稚拙さにこの結婚を後悔し、朱雀院の宮への教育を批判する。朱雀院は山寺に移り、源氏と紫の上への消息に宮を思いやる親心を見せる。
朱雀院の出家に伴い、二条の宮に退出し仏道に心を傾けようという尚侍(朧月夜)の君を、源氏は見過ごすことができない。紫の上には末摘花の見舞いと偽って訪ね、一夜を過ごす。紫の上は朝帰りの源氏の様子を察し、一層心を閉ざすのだった。
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いよいよ始まりました源氏物語第二部。本来11月公演でしたが、10月の能楽堂公演からまもなく、また秋の行事で会場を押さえることが困難でありましたので、今年の締めくくり公演として12月に開催することとなりました。
会場は7月と同じく、平野神社のちかく受け継がれてゆく京都の財産として「京都を彩る建物や庭園」に選定された「平野の家 わざ 永々棟」にて語らせていただきます。
「平野の家 わざ 永々棟」は、大正から昭和に活躍した日本画家・山下竹斎の邸宅兼アトリエとして大正15年に建てられた伝統的木造家屋を、古き良き大正・昭和初期の時代が香る建築として改修した建物です。数寄屋大工の伝統技術を駆使しながらも現代の時代に合うものが随所に盛り込まれています。弥生には素晴らしいお雛様のコレクションもみせていただけます。二階の大広間には御簾が掛けられ、舞台となる六条院御殿の一室に思いをかさねてお聞きいただけたらと思います。尚、今回ご覧頂けるのは二階のお部屋のみです。
源氏物語第二部【若菜 上】其の一 七月三日(土)
さしつぎに見るものにもが万世を
黄楊の小櫛の神さぶるまで
年端もいかず
ただ独りを頼もしい者に思うてきたのに
うち捨ててしもうた後の世に途方にくれるのやないかと
どこまでも気がかりで心苦しおす
(若菜の巻 上 より)
若菜上 その一 あらすじ
源氏の兄である朱雀院は病がちで出家を決意するが、最愛の娘女三宮の将来が心配の種だった。柏木、螢の宮など熱心な求婚者が大勢いる中、夕霧に、とも考えるが父光源氏と比較、乳母の意見と働きもあって、幼かった紫の上を理想的な妻に育て上げた源氏を適任者と考えた。源氏はこの申し出に最初は女三宮の降嫁を辞退したが、宮が亡き藤壺の宮の姪であることに心惹かれるものもあった。
年の暮れ、朱雀院は女三の宮の裳着の儀式を盛大に催した後、出家を果たした。院を見舞った源氏は女三宮をあとに残す苦衷を訴える院に同情し、女三宮の後見を承引することにした。
内親王である女三宮は正室として迎えねばならず、源氏は紫上に配慮し言葉を尽くが、源氏だけを生きる頼みにしてきた紫の上の衝撃は大きい。上は絶望と不信に陥りながらも取り乱すまいと平静を装うのだった。
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いよいよ始まる源氏物語第二部。今回は平野神社のちかく受け継がれてゆく京都の財産として「京都を彩る建物や庭園」に選定された「平野の家 わざ 永々棟」にて語らせていただきます。
「平野の家 わざ 永々棟」は、大正から昭和に活躍した日本画家・山下竹斎の邸宅兼アトリエとして大正15年に建てられた伝統的木造家屋を、古き良き大正・昭和初期の時代が香る建築として改修した建物です。数寄屋大工の伝統技術を駆使しながらも現代の時代に合うものが随所に盛り込まれています。弥生には素晴らしいお雛様のコレクションもみせていただけます。二階の大広間には御簾が掛けられ、舞台となる六条院御殿の一室に思いをかさねてお聞きいただけたらと思います。尚、今回ご覧頂けるのは二階のお部屋のみです。
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五月公演 緑風薫る人形の寺 尼門跡寺院 宝鏡寺
特別公開の折にしか拝見出来ないお人形も展示してくださいます。
緊急事態宣言延長を受けて中止となりました
35名以下での小さな語り会であれば開催できるかと考えておりましたが、緊急事態宣言が延長となり、またワクチン接種が一向に進まない情況下では、安心してお越し戴くことも難しいと判断致しました。せめて緊急事態宣言が解除され、少しでも不安が緩和されてからの開催にと、次回に望みを繋げたいと思います。
人形の寺 宝鏡寺さん
中世京洛に栄えた尼五山第一位の景愛寺の法灯を今に受け継ぐ尼門跡寺院です。
開山は、景愛寺第六世の光嚴天皇(こうごんてんのう)皇女華林宮恵厳(かりんのみやえごん)禅尼で、後光厳天皇より宝鏡寺の号を賜り、その後も、多くの皇女が歴代となり、百々御所(どどのごしょ)とも呼ばれています。
現在は、人形の寺とも呼ばれ、毎年春と秋に一般公開をしておられます。
現在は、人形の寺とも呼ばれ、毎年春と秋に一般公開をしておられます今回は御厚意により特別に御門を開いて下さり、本堂にて物語をお聞き戴きます。
本堂の襖画は、狩野探幽の筆による【秋草図】 風にそよぐ秋の草が繊細に描かれています。
また 貴重なお人形の展示もしてくださいます。
この頃には光格天皇から受け継がれた伊勢撫子がたおやかに咲き匂います。
皇女女三宮登場の兆しとして、雛にかさねてお聞き戴きたいと思います。
紫の雲にまがへる菊の花
濁りなき世の星かとぞ見る
藤の裏葉 あらすじ
内大臣は夕霧の縁談を耳にし、娘雲居雁との結婚をついに許そうと和解の機会をうかがう。四月、自邸の藤の宴に招いてめでたく結婚の運びとなった。内大臣は六年越しの恋を結実させた立派な婿を丁重にもてなした。
明石の姫君(十一歳)の春宮入内は四月二十余日と決まった。養母紫の上は生母明石の御方を思いやり、後見役を譲ることにし、紫の上と明石の御方ははじめて対面、互いに相手の美質を認めあう。紫の上に引き取られて八年、姫の成長に明石の御方は夢を見ているようであった。
明年四十の賀を迎える源氏のために帝をはじめ宮廷中が準備に奔走していた。秋、源氏は准太政天皇の処遇を受ける。内大臣は太政大臣に、夕霧は中納言にそれぞれ昇進した。
冬、冷泉帝の六条院行幸があり、朱雀院も御幸、かつての紅葉の賀を彷彿とさせる盛儀で、源氏の栄華はここに頂点に達する。
法然院さん
疎水のほとり哲学の路からのぞむ善気山よりおりてくるやわらかな大自然の息吹。
鹿ヶ谷の法然院さんには静寂の中に豊かな生き物の気配が溢れています。
数寄屋造りのかやぶき屋根の山門につづく参道両脇の白砂壇(びゃくさだん)には季節の花などが描かれ、源氏物語を訳した谷崎潤一郎氏の墓所もあります。春は椿、秋は紅葉と心惹かれる空間です。先の台風21号によって根こそぎ倒れた大木の一本が池に橋を架けたようにそのまま横たわっている様は、豊かさをくれる自然の偉大な力を心にしっかりと留めておかねばならないことを教えて頂いているようです。
会場となる大書院は通常非公開の広間です。森に包まれた空間が、美しい春の夕暮れ時に浮かび上がることでしょう。
4時に閉門です。殆どのお客様がそれ以降にお越しになると思います。4時以降は脇の坂からお寺にお入り頂き、山門は内側からご覧ください。開場までのお時間 お庭など散策していただけます。 受付開始〜会場にお入り頂けるのは5時からです。
1月24日(日)
開場 13時30分より
開演 14時
ところ 松栄堂 カラニホール
https://www.shoyeido.co.jp/ 地図
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
定員 各50名限定
ご参加費 4000円 入館料込み 要予約
電話: 075-366-4321(当日のみ)
駐車場はございません
はなの香は 散りにし枝にとまらねど
うつらむ袖にあさく染まめや
かすんだ月の光も奥ゆかしう
気品のある感じがし
花の香もやさしいとこへ御殿の辺りには
言いようもないほど匂いが満ちて
人々のお心持ちも
たいそう風流なことでござります。
梅枝 あらすじ
六条院源氏の大臣は十一歳の明石の姫君の裳着の支度を急ぐ。源氏の大臣は蔵から唐渡りの香を出させ、女の方々に薫物の調合を依頼し、自らも秘伝の香を調合する。裳着の式の前日、依頼した香が揃い、弟の兵部卿の宮に薫物合わせの判者をさせる。その夜は明日の管弦の遊びの下稽古となり、美声の弁少将が「梅枝」を謡い、歌を詠みあって夜が更けた。
翌日の明石の姫君の裳着は盛大を極め、秋好中宮が腰結いをつとめた。源氏は六条院に気後れする貴族達の噂を聞いて東宮入内を延期、先を譲る。また、華麗な調度類に加えて優れた手習いの手本を方々に依頼し、前の帝の手になる冊子をはじめ名筆が六条院に集まってくる。
内大臣は娘雲居の雁が夕霧との恋に悩んでいるのに胸を痛める。源氏も親として訓戒を与えるが、夕霧の心は変わらない。雲居の雁は夕霧の縁談の噂を聞き心を乱す。
++++++++++++真木柱++++++++++++
ながめする軒のしづくに袖ぬれて
うたかた人を偲ばざらめや
東琴を菅掻きして
「玉藻はな刈りそ」と
遊び半分に唱うといやすのも
恋しい人にみせたら
心動かさずにいられへん御様子どす。
(真木柱の巻より)
玉鬘を得たのは意外なことに堅物の髭黒大将であった。
正月 男踏歌の日に、髭黒はしぶしぶながら玉鬘を参内させた。
十一月、玉鬘は男児を出産し、大将をおおいに喜ばせた。
旧三井家下鴨別邸(重要文化財建築)について
望楼が特徴的な近代和風建築 木造三階建ての旧三井家下鴨別邸は、
大正14年に建築された、主屋、玄関棟、茶室からなる重要文化財建造物です。
趣のある庭園の眺めが美しい、通常非公開の主屋二階座敷での語り会です。
11月14日(土)、15日(日) (同演目)
受付開始 両日13時より
開場 13時30分より
開演 14時
ところ 旧三井家下鴨別邸
https://www.mitsuipr.com/sights/historic-places/10/ 地図
市バス「葵橋西詰」「出町柳駅前」
京阪電車「出町柳」駅下車徒歩約5分
定員 各30名限定
ご参加費 4000円 入館料込み 要予約
電話: 075-366-4321(当日のみ)
駐車場はございません
++++++++++++藤袴++++++++++++
同じ野の 露にやつるる藤袴
あはれはかけよ かごとばかりも
その物腰が
気がきいていてやさしうおいやすにつけても
あの野分の時の朝のお顔が忘れられず恋しいので
道ならぬことやと思うたのどしたが・・・
(藤袴の巻より)
第三十帖 『藤袴』 あらすじ
玉鬘は、尚侍として宮仕えすることにためらい、独り悩んでいるところへ源氏の使者として夕霧が訪ねてくる。姉妹の関係にないと知った夕霧は、ともに亡くなった祖母大宮の喪に服していることにことよせ、藤袴の花を差し出し恋慕の情を訴える。夕霧は源氏への復命の折、世間の噂にかこつけて玉鬘に対する源氏の真意を問い、源氏は玉鬘への思いを断ち切る決意をする。
喪が明けて、玉鬘の出仕は十月と決まる。柏木は玉鬘を姉とも知らず懸想してきたが、父内大臣の使いで訪ねた折、玉鬘の他人行儀な態度に接し恨み言をいう。東宮の叔父でもある髭黒大将はいよいよ熱心に求婚、内大臣は期待するが、源氏は快く思っていない。
玉鬘の出仕が近づくにつれて求婚者達は苛立ち、相次いで恋文が寄せられるが、玉鬘は兵部卿の宮にのみ返歌をした。
青銅器のコレクションで名高い泉屋博古館、今回も特別展 とともに
開館60周年記念特別展
「瑞獣伝来 -空想動物でめぐる東アジア三千年の旅」
中国伝来の瑞獣、龍・鳳凰・虎。豊かな美術作品、
特別展、青銅器展、ともに当日お渡しする語り会パンフレットのご提示でご入場いただけます。各展、だいたい30分ほどでご覧頂けます。
1時から受け付けを開始します。少し早めのお越しにも対応致します。
語り会場は1時30分に開場致します。開演前の御時間にも展示をご覧頂けますが、2時になりますと語り会を開始致しますのでご注意下さい。
語り会は4時ごろ終了、博古館は5時閉館までご覧頂けます。
上段左 《鴟鴞尊》(
上段右 橋本雅邦 《深山猛虎図》 明治時代 泉屋博古館分館蔵
下段左 企画展のポスター
下段右 海北友松《雲龍図》桃山時代〜江戸初期 建仁寺蔵(今回の目玉です!)
9月13日 (日)
受付開始 13時より
開場 13時30分より
開演 14時
ところ 泉屋博古館
https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/
(鹿ヶ谷 平安神宮近く) 地図
市バス (5)(93)(203)(204)系統 「東天王町」下車、東へ200m角
(32)(100)系統「宮ノ前町」下車すぐ
定員 40名限定
ご参加費 3500円入館料込み 要予約
駐車場のご利用はご遠慮願います。
++++++++++++行幸++++++++++++
第二十九帖『行幸』
小塩山
みゆきつもれる松原に
今日ばかりなる 跡やなからむ
帝が赤色の袍をお召しあそばし
端正でみじろぎもおしやさしまへん御横顔に
較べ申しあげられる人は 誰もござりまへん
(行幸の巻より)
行幸 あらすじ
玉鬘の処遇に苦慮する源氏は、玉鬘の入内を考えている。十二月に冷泉帝が大原野へ行幸、玉鬘も行幸見物に出掛け、初めて見る父内大臣の姿に目をとめるものの、帝の端麗な姿は格別で、源氏の勧める入内へ心が動く。
玉鬘の裳着を急ぐ源氏は、内大臣にその腰結役を依頼するが、大宮の病気を理由に断られてしまう。源氏は三条の宮に大宮を見舞い、玉鬘が内大臣の子であることと入内の件を打ち明け、内大臣と会えるように依頼する。大宮からの文により内大臣が駆けつけ、源氏と久々の対面をして和解する。源氏は玉鬘のことを打ち明けるが、夕霧と雲居雁とのことには触れない。
玉鬘の裳着の日には大宮、中宮などから祝の品が贈られる。玉鬘をわが子と知った内大臣は、複雑にも嬉しい思いで越結を務めた。玉鬘を慕って文を送っていた中将なども真相を知り複雑な思いでいる。
近江の君は、玉鬘の尚侍就任をうらやんで激昂するが、周りの人々や内大臣も心にもない言葉をかけ、近江の君を物笑いの種にしている。
良縁を結び 悪縁を絶つ 安井金比羅宮について
第38代天智天皇(てんちてんのう)の御代(668~671年)に藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈ったことに始まります。
第75代崇徳天皇(すとくてんのう) は 特にこの藤を好まれ堂塔を修造して、
寵妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわされました。
後に崇徳天皇、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神、源頼政公を祀ったことから
「安井の金比羅さん」の名で知られるようになりました。
コロナ禍がなく順当にゆけばこちらでは「真木柱」を語らせていただこうと思っておりましたが、夕顔のはかない蔓からつながる 玉鬘の数奇なゆかりの物語、縁を紡ぐ金比羅さんでお楽しみ下さい。
会場は広く、換気、お席の間隔、消毒薬の設置など、できる限りの配慮の上、開催させていただきます。
また、京都市の感染拡大による中止も視野に入れて準備を致します。
ご了承下さいませ。
7月11日 (土)
14時開演 (開場は13時30分)
安井金比羅宮
金比羅会館 鶴の間にて
tel. 075-561-5127 (当日のみ)
地図とアクセスはこちら
ご参加費 3500円 要予約
お陰様で定員となりました。
キャンセル待ちでの御予約として承ります。
++++++++++++野分++++++++++++
第二十八帖『野分』
風さわぎ村雲まよふ夕べにも 忘るる間なくわすられぬ君
(野分の巻より)
野分 あらすじ
風見舞いに六条院南の御殿を訪れた夕霧は、はじめて義母・紫の上の美しい姿を垣間見る。父源氏が自分を紫の上に近づけぬようにしたことと思い合わせ、夕霧はまんじりともせず、その美しい面影に一夜思い乱れる。 翌朝、花散里、秋好中宮を見舞い、秋の御殿の様子を源氏に報告するが、御簾の内の紫の上の気配を感じて物思いに耽る夕霧の姿に、察しの良い源氏は不審に思う。源氏は夕霧をお供に中宮を見舞った後、明石御方を形ばかりに見舞い、玉鬘のもとへ。いつものように色めいた戯れ言に困惑しながらも微笑む玉鬘、その様子を垣間見た夕霧は親子とも思えない程の二人の親密さに驚く。生真面目な夕霧だが、垣間見た紫の上、玉鬘の美しさに心が動いて、明石の姫の様子も隙見、その後祖母大宮のもとへ行く。大宮は来合わせた内大臣に孫・雲居雁に会えない寂しさを訴えるが、内大臣は源氏、夕霧へのこだわりを捨てきれず、また、娘近江の君の不出来に愚痴をこぼす。
源氏の子息 夕霧の中将の隙見を通して描かれる六条院の女君達の物語です。
開場は1時30分時です。
会場 長楽館 京都市指定有形文化財
東山区八坂鳥居前東入円山町 604 地図
075-561-0001 当日のご連絡のみ。
ご参加費 3500円 要予約
長楽館は明治42年に煙草王・村井吉兵衛の別邸として建てられ、日本の名立たる偉人、各国の皇族・大使といった方々が華やかな時を過ごした迎賓館、110年の歴史の香りを放つ洋館に格調高い調度品の数々、眼福の時空間です。
お時間に余裕を持ってお越し戴き、カフェ、レストランでの優雅なひとときもご随意にお楽しみ下さい。
++++++++++++常夏・篝火++++++++++++
開場は1時30分時です。
会場 アーズローカス
左京区下鴨東本町7 番地 地図
ご参加費 3500円 要予約
‘ARS LOCUS’(アーズローカス)のARS はアート、LOCUSは場所という意味のラテン語です。アートという言葉には「こつ」「秘訣」という意味もあります。人生を楽しむ「こつ」と、豊かな人間関係を作り上げる「秘訣」。そんな意味でのアートを楽しめる場、自分たちでつくる、おとなのための交流の場がARS LOCUSです。
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ。
下記のフォームよりお願い致します。
第二十六帖『常夏』
第二十七帖『篝火』
(二帖通し上演)
ゆくへなき 空に消ちてよ篝火の たよりにたぐふ 煙とならば
御髪の手ざわりなどはひんやりして
気品のある感じがし
身を堅うして
何事も恥ずかしう思うといやす様子は
ほんまに可愛らしおす。
(篝火の巻より)
常夏 あらすじ
夏、源氏は内大臣の子息達が夕霧を訪ねてきた折に、内大臣が最近引き取った娘・近江君のことを話題にし、皮肉る。玉鬘は父内大臣の人柄についての源氏の話しぶりに、二人の対立関係を知る。源氏は玉鬘に恋愛論などを語りながら彼女の処遇を思い迷う。
内大臣も夕霧と引き離した雲居雁の処遇を案じているが、問題は近江の君である。なかなかの美貌だが教養がなく早口で、洗練された姫と云うには難がある。弘徽殿女御のもとでの行儀見習いを勧めると、喜んだ姫はめちゃくちゃな歌を贈り、女御を困惑させる。
篝火 あらすじ
源氏の玉鬘への思いはいや増し、ある夜琴を枕に玉鬘に寄り伏す。消え入りそうな篝火がまた燃え出すと玉鬘は美しく照らしだされる。東の対からは夕霧や柏木らの合奏が聞こえてくる。柏木は玉鬘を思うあまりうち解けて琴を弾き続けることができない。
今回の会場には、手描き友禅作家尾崎尚子さんの源氏物語作品を展示させていただきます。
通常分業でなされる作業工程のほとんどを、尾崎尚子さんはご自身でこなされます。
巻のイメージを花に色に、タペストリーや帯揚げに染め上げた作品の数々をご堪能下さい。
++++++++++++螢++++++++++++
第二十五帖『螢』
螢の光にうかびあがる美姫
源氏の物語論
声はせで身をのみ焦がす螢こそ 言ふよりまさる思ひなるらめ
そのまま夜も明かさんと
軒の雫みたいに涙がこぼれるのも苦しおすさかい
濡れ濡れて夜深うお出ましやした。
蛍 あらすじ
玉鬘は養父である源氏から求愛され悩んでいる。また兵部卿の宮からもしばしば懸想文が届くようになる。五月雨の頃、源氏は玉鬘にその返事を書かせ、宮が訪ねて来た折に、玉鬘の居る几帳のもとに螢を放ち、その光で姫の様子を垣間見せる。宮は玉鬘に魅了され歌を贈る。玉鬘は源氏の恋情や実の父内大臣に未だ引き合わせてもらえない不安定な立場に苦悩する。
五月五日、六条院夏の町の馬場での騎射の催しの折にも、源氏は西の対の玉鬘を訪れる。その夜は花散里のもとで兵部卿の評などし、穏やかに過ごす。
長雨の頃、六条院の女君達は絵や物語に熱中している。玉鬘を訪れた源氏は、物語論に言寄せて姫に思いを訴える。また紫上に対しても物語に対する持論を語る。
夕霧は内大臣によって裂かれた雲居の雁を恋しく思う。一方内大臣は今頃になって亡き夕顔の忘れ形見(玉鬘)を捜し出そうと手を尽くす。
誉田屋源兵衛さんは、京都室町において 創業二百八十年以上の歴史を誇る帯匠です。
今回の語り会では、十代目御当主 山口源兵衛氏のご厚意を得て、西陣織伝統の技術に革新の魂を吹き込み 織られた帯を展示、皆様にご覧いただけます。
着物に興味のない方も、是非この貴重な機会に京都の誇る重厚な文化にふれてみて下さいませ。
本文の前に30分のあらすじ解説をいたしますので、初めての方もご遠慮なく!
9月28日(土)午後2時開演
開場は1時30分時です。
会場 誉田屋源兵衛 竹院の間
中京区室町三条下る 地図
075-254-8989 当日のご連絡のみ。
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ。
下記のフォームよりお願い致します。
ご参加費 3500円 要予約
++++++++++++胡蝶++++++++++++
第二十四帖『胡蝶』
六条院 春秋争いの風雅
こてふにも誘はれなまし心ありて八重山吹を隔てざりせば
たいそううららかに空は晴れていて
童べたちが霞の間から立ちあらわれたのは
ほんまに美しう優雅ににみえるのどす
胡蝶 あらすじ
晩春三月、六条院春の御殿で池に龍頭鷁首の舟を浮かべての舟楽が催された。折から秋好中宮が里下がりをしていたので宮付きの女房も舟楽を見物し、春の御殿の素晴らしさを宮に伝えた。夜は前庭での管弦の宴、内の大臣の中将はじめ、昨秋六条院に迎えられた玉鬘に思いを寄せる方々は多く、中でも源氏の弟の兵部卿宮は玉鬘を強く所望する。
翌日は秋好中宮による季の御読経があり、舟楽に参集した貴紳達は中宮の御方に参上。紫の上は鳥蝶に扮装した童を使者に桜と山吹の花を贈り春秋優劣の歌の贈答をした。
夏四月、源氏は玉鬘に届けられた懸想文をあれこれ読み、人物の批評とともに玉鬘に返答の仕方など指導するが、ある雨上がりの夜、源氏自身もかつての恋人夕顔にかさなる玉鬘への思いを抑えきれず心中を打ち明ける。不安定な身の上の玉鬘は他に頼る人もなく困惑するばかりであった。
本文の前に30分のあらすじ解説をいたしますので
初めての方もご遠慮なくどうぞ
京都府庁 旧本館
明治37年竣工、レンガ造で創建時の姿を留める現役の官公庁建物としては日本最古の建物です。
折上小組格天井が格調高い正庁では大正、昭和天皇即位の礼の際、閣議が開催されました。
7月14日(日)午後2時開演
開場は1時30分時です。
会場 京都府庁 旧本館 正庁
https://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/
上京区藪之内町 下立売通新町西入ル
電話 075-414-0808(当日のみ)
ご参加費 3500円 要予約
地下鉄「丸太町」下車、徒歩10分
三条京阪から10系統、京阪神宮丸太町から93、202,204系統「府庁前」下車 徒歩5分
正門右手の新町通の東門からお入り下さい。
駐車場はございません。コインパーキングをご利用下さい。
++++++++++++初音++++++++++++
玉鬘〜衣配りの段とともに
第二十三帖『初音』
としつきをまつにひかれて経る人に今日うぐひすの初音きかせよ
白い衣の上に
くっきりと髪がかかって
少しさらさらするぐらいに薄らいでいるのも
いっそう色っぽさが添うてなつかしおすさかい・・・・・
第二十三帖 『衣配』〜『初音』 あらすじ
[衣配] きぬくばり
年の暮れ、源氏は正月の晴れ着を女君達に贈るための衣選びに忙しい。源氏の選ぶ衣から、会ったこともない女君達を想像する紫の上の心中は落ち着かない。ことに明石の御方に対して妬ましい思いでいる。
今回の会場「妙顕寺」さんは、元享元年(1321)に創建された、洛中における日蓮宗最初の寺院です。後醍醐天皇より法華経布教の勅使を受け、勅願寺として栄えました。現在の伽藍は『天明の大火(1788)の直後に復興されたものです。ごゆっくりご拝観ください。
5月19日(日)午後1時30分開演
開場は1時です。
会場 妙顕寺(書院)
https://www.shikaishodo-myokenji.org
京都市上京区妙顕寺前町514
電話 075-414-0808(当日のみ)
ご参加費 3000円 要予約
椅子席をご希望の方はお早めにご予約ください
阪急河原町駅から12系統
京都駅から9系統で 堀川寺内下車 東へ5分
地下鉄 鞍馬口1番出口から9分
駐車場はございません。コインパーキングをご利用下さい。
++++++++++++玉鬘++++++++++++
夕顔の遺児 再会の奇跡
第二十二帖 『玉鬘』
恋ひわたる身はそれなれど玉かづら いかなる筋をたづね来つらむ
このような子がいると、なんとか人に知らして、
兵部卿の宮などがこの邸の中を気にしといやすお気持ちを
さわがしてあげとおす。
第二十二帖 『玉鬘』 あらすじ
源氏は若かりし日の恋人で急死した夕顔を、時を経ても忘れることが出来ない。現在は紫の上に仕える夕顔のかつての女房右近は、今もし夕顔が存命なら明石の御方くらいの待遇はお受けになっているはずと嘆いている。
夕顔が当時の頭中将(現内大臣)との間に儲けた忘れ形見の姫(玉鬘)は、母亡き後、乳母の夫の太宰の少弐任官に従って移り住んだ筑紫の地で美しく成長した。少弐はこの地で没し、姫を都に戻す機を得られずに焦りがつのる中、姫の美貌を聞きつけて肥後の豪族大夫監が強引に求婚してきた。乳母は息子の協力で辛くも難を逃れ、闇に紛れて海路都へと向かった。
内大臣のもとに名乗りを上げることも出来ないまま秋を迎え、玉鬘一行は長谷寺に姫の開運を祈った。その宿で、昔夕顔に仕えた右近に巡り会う。 右近の報告を聞いた源氏は、姫を六条院に招き寄せ、花散里に後見を委ねる。美しく成人した玉鬘に夕顔の俤をかさね、源氏はこの数奇な縁に心震わせる。
(衣配りの段は次回「初音」の巻に添えて語ります)
今回の会場「ちおん舎」さんは、京着物文化を長く牽引してこられた老舗千吉さん所有の重厚な京町家です。しっとりとした中に、時をかさねた京の奥深さを感じる佇まいを味わって下さい。
京都における最古の商家の家柄として世に知られた千切屋一門西村家の遠祖は、遠く奈良時代の藤原淡海公の末裔に求められ、その祖貞喜は工匠神人として南都一条院に関係し、春日神社若宮祭事の時、興福寺衆徒の供進する千切花の台を毎年製作奉納していたと伝えられ、平安遷都の際、宮都造営の用を拝して京都に移住したと伝えられている。その後、応仁の乱に際して江州甲賀西村の里に何を避け、乱後京都に復帰して初めて法衣業を三条室町で始める。この法衣商人としての初代貞喜は、遠祖工匠神人貞喜に因んで「千切台」をその商標として屋号を「千切屋」と称し、名を千切屋与三右衞門と改めている。 → 続き
3月17日(日)午後2時開演
開場は1時30分 です。
会場 ちおん社(一階大広間)
京都中京区衣棚三条上る突抜町126
電話 075-221-7510
ご参加費 3500円 要予約
全椅子席 お座布団席も7席ほどあります
市営地下鉄烏丸御池駅 より3分
阪急烏丸駅から11分
京都駅からタクシーで10分
駐車場はございません。コインパーキングをご利用下さい。
++++++++++++乙女++++++++++++
夕霧の恋 六条院完成
第二十一帖 『乙女』
日かげにもしるかりけめや 乙女子が天の羽袖にかけし心は
大きな童が 濃い紫の衵(あこめ)に紫苑色の織物を重ね
赤い朽葉色のうすものの汗衫(かざみ)を着て
たいそう物なれた様子で
廊、渡殿の反橋を渡ってるのどす
第二十一帖 『乙女』 あらすじ
源氏は未だ朝顔の前斎院を思い切れずにいる。朝顔の叔母女五の宮も源氏との結婚を勧めるが、朝顔は応じない。夕霧は十二歳になり元服する。父源氏は、思うところがあって夕霧の位を六位に留め、大学で学ばせることにした。同じ年に斎宮の女御が立后、源氏は太政大臣となる。右大将(かつての頭の中将)は内大臣に昇進するも、娘である弘徽殿女御が中宮になれなかったのを恨み、源氏への対抗心が増してゆく。そんな折、もう一人の異腹の娘雲居雁と夕霧が相愛の仲と聞き、これを引き裂こうとする。失意の夕霧ではあったが、冬、源氏が五節の舞姫に献じた惟光の娘を垣間見、その美しさにひかれて歌を贈る。源氏は、花散里に夕霧の後見を託す。
明けて二月、朱雀院行幸での省試(式部省の試験)に合格した夕霧は進士(文章生)となり、五位に昇進する。
八月、源氏は壮大な六条院を完成させ、四季の庭を配したそれぞれの御殿に、紫上、花散里、中宮、明石君を呼び寄せた。
太政大臣となった源氏が完成させた六条院御殿は、帝の後宮さながらに、四季折々に花と輝く女君達の住まいとなって都中の注目を集め、源氏の地位は揺るぎのないものとなります。そんな中、子息夕霧は誰も予想しなかった低い位と従妹 雲居雁との引き裂かれた恋に苦しみながら成長してゆきます。
絢爛の時代の幕開きとなる「乙女」をお聞き戴くのは、銀閣寺にほど近い 白沙村荘。
日本画家 橋本関雪画伯がアトリエとして造営された 素晴らしい庭園を有する邸宅、その広大な敷地内に建つ「橋本関雪記念館」です。まるで屏風絵を見るように東山 大文字を間近に眺めながらお聞きいただく「乙女」の巻、六条院の住人のような気分を味わって頂けるかと思います。また画伯の作品の数々もご覧いただける、贅沢な語り会です。
1月20日(日)午後2時開演
語り会の開場は1時30分 です。
庭園などゆっくりと御覧になる方のために、
受付は1時から開始致しますが、受付での御手荷物などのお預かりは出来ませんことをご容赦下さい
ところ 橋本関雪記念館(白沙村荘内)
http://www.negaigamatoe.com
左京区浄土寺石橋町37
TEL 075-751-0446(当日のみ)
ご参加費 3500円 要予約
(庭園、記念館の入館料が含まれます)
全席 御椅子席です。
鉄道+タクシー・・・ JR京都駅、阪急烏丸駅から市営地下鉄→今出川駅からタクシー
市バス・・・100(JR京都〜)、32(阪急河原町〜)→銀閣寺前 下車
17系統(JR京都、出町柳〜)、5系統(京都、河原町〜)→銀閣寺道 下車
駐車場はございません。コインパーキングをご利用下さい。
++++++++++++朝顔++++++++++++
心惑いの源氏 紫の苦悩
第二十帖 『朝顔』
秋はてて霧のまがきにむすぼほれ あるかなきかにうつる朝顔
枯れた花々のなかに 朝顔があっちこっちに這いまつわって
あるかなきかに花をつけ
色艶もいっそう衰えてしもうたのを手折らせて お贈りやす。
第二十帖 『朝顔』 あらすじ
源氏三十二歳 従姉妹である朝顔の姫君が、亡くなった父式部卿宮の喪に服するため斎院を退き桃園の宮に移り住んだ。源氏は前斎院となった朝顔を訪ね、かねてよりの恋情を訴えるが、朝顔はよそよそしく、後に朝顔の花によそえて贈った歌にもつれない態度である。
紫の上はその噂を耳にし、桃園の宮に暮らす朝顔の叔母 五の宮の見舞いにかこつけて出かけてゆく源氏の艶やかな姿に心底不安になる。
源氏は桃園の宮で尼となった源典侍に出会った後、朝顔に求婚するが、朝顔は拒み通し勤行に専念する。
源氏は紫の上に朝顔とのことを弁解し、夕暮れ時雪の積もった庭に童女達を下ろし雪まろばしに興ずる。その夜源氏は紫の上に、かつての女君たちのことを語ったが、源氏の夢に藤壺が現れ、罪が知れたと言って恨んだので、その鎮魂を祈るのだった。
藤壺という心の軸を失って 源氏の心は朝顔の姫宮に向けられます。
朝顔は光に靡かなかった女君として源氏物語の中に凛と咲く花です。
この拒絶は源氏の求愛に対して苦しみ抜いた空蝉のそれとは違い、
何か超然としたものを感じさせ、
紫式部そのひとの心をかさねてみるのも興味深いこととおもいます。
即成院は「御寺(みてら)」と呼ばれる皇室の御菩堤所「泉涌寺」の塔頭で、今回は平安期の仏様を拝しての語り会となります。是非御時間に余裕を持って,広大な泉涌寺参りもなさってくださいい。
11月18日(日)午後2時開演
開場は1時30分 です
ところ 即成院(泉涌寺塔頭)
http://www.negaigamatoe.com
東山区泉涌寺山内町28
TEL 075-561-3443
ご参加費 3500円 要予約
アクセス
京都駅からタクシーで5分
JR奈良線・京阪「東福寺」から徒歩10分
市バス・・・ JR/京都(208)
近鉄/七条(208)四条(207)
阪急/四条河原町(207)
循環:東向き「泉涌寺道」下車→6分
御椅子席と、御座布団席がございます。御椅子席ご希望の方はお早めに御予約下さいませ。
++++++++++++薄雲++++++++++++
子別れ、藤壺の死
第十九帖 『薄雲』
入り日さす峰にたなびく薄雲は もの思う袖に色やまがえる
申しあげといやすうちに
灯火の消え入るように亡うなっておしまいやしたので
言いようものうて 悲しうて
お嘆きやすのでござります。
第十九帖 薄雲 あらすじ
光源氏三十一歳の冬、京 大堰の邸に住まう明石の御方は身の程を思い心細い日々を送る。
源氏から幼い姫君を手放すことを勧められ苦悩した末、母尼君の助言もあり、姫君を源氏に託すことにする。師走の雪降る日、涙ながらに姫を送り出す。源氏は二条院 紫の上のもとに姫君を引き取り養女とし、袴着の儀を執り行った。
新春、大堰を訪ねた源氏は御方の心様に感心する。太政大臣が逝去し、天変地異が頻りに起こる中、藤壺が帝に思いを残し崩御した。源氏は悲嘆にくれる。冷泉帝は、藤壺の宮家に古くから仕える夜居の僧から、源氏が実の父親であるという出生の秘密を聞き、煩悶の末源氏に譲位を仄めかすが、源氏はこれを固辞した。
秋、里下がりをした梅壺の女御の美しさに魅せられた源氏は恋慕を訴えるが返答はない。春秋の優劣について話すと女御は秋を好むという。
源氏はまた、仏事にこと寄せ大堰に明石の御方を訪ねるのだった。
明石御方の切ない子別れ、そして源氏の心の中心であった藤壺の死。
未来に向かって物語は大きく動き出します。
青銅器のコレクションで名高い「泉屋博古館」、開催中の「仏教美術の名宝」展の展覧と、ガラス細工でこのほど日本伝統工芸近畿展に入選なさった田上惠美子さんの「蜻蛉玉源氏物語全五十四帖」の会場展示を御覧いただける魅力的な企画です。
名宝展には、当日お渡しする語り会パンフレットのご提示でご入場いただけます。
1時から受け付けを開始しますが、多少お早くとも承ります。
語り会は4時終了、博古館は5時閉館です。
9月15日(土)午後2時開演
受付開始は1時
語り会開場は1時30分 です
ところ 泉屋博古館
https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/
(鹿ヶ谷 平安神宮近く) 地図
市バス (5)(93)(203)(204)系統 「東天王町」下車、東へ200m角
(32)(100)系統「宮ノ前町」下車すぐ
ご参加費 3500円 要予約
駐車場のご利用はご遠慮願います。
++++++++++++松風++++++++++++
7月29日(日)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 洗心館【悠悠】
(池坊短期大学内) 地図
地下鉄烏丸線「四条駅」
阪急「烏丸駅」下車、
25番出口より西へ徒歩2分
ご参加費 3000円 要予約
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ
下記のフォームよりお願い致します。
椅子席と座布団席がございます。椅子席をご希望の方は数に限りがございますので、お早めに御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。
++++++++++++絵合++++++++++++
美しきあらそい
第十七帖【絵合】
憂き目みしその折よりも今日はまた 過ぎにしかたにかへる涙か
まして美しい人が
御嗜み深うのびのびと筆をもてあそび
優雅によりかかって
ちょっと筆をおいて考えたりしといやす御様子の可憐さが
お心に染みついて・・・・
第十七帖 絵合(えあわせ)あらすじ
六条御息所の遺女 前斎宮は、藤壺宮の口添えにより源氏の養女として冷泉帝後宮に入内、梅壺の女御と称された。入内の日には朱雀院からの思いのこもった贈り物を受け取る。梅 壺女御は絵に堪能で、冷泉帝にはすでに権中納言の娘が弘徽殿女御として入内しているが、絵の好きな帝の心は梅壺に傾く。権中納言は負けじと絵を制作させて は弘徽殿に届け、源氏も紫上と共に絵を選び、双方の競争の熱は高まってゆく。
三月、藤壺の御前で梅壺側、弘徽殿側に分かれての物語絵合せが催された。優劣決しがたく、後日冷泉帝の御前で再度催され、判定はなお難航を極めるが、最 後に出された源氏の手になる須磨での絵日記に人々は涙し、梅壺方の勝利となった。その後源氏と帥の宮は、学問、絵画、書道について語り合った。
本法寺 は本阿弥光悦の菩提寺で、光悦作の『巴の庭』では中世の斬新なデザインをみることができます。また長谷川等泊もゆかり深く、六十代の作で巨大な『釈迦涅槃図』は京都参内涅槃図の一つとされています。 本法寺について
当日は、来日中の、ローマ大学 マリア・テレーザ・オルシ名誉教授にお越し頂き、先生がイタリア語で訳された『絵合』の巻の一節をお聴き頂く予定です。(これはオルシ先生の御体調や諸事情により変更となる場合がございます、予定であることをご了承下さいませ)
5月26日(土)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 本法寺
上京区小河通寺野内上る本法寺前町617
堀川通り沿いです 地図
阪急 河原町、烏丸からは
市バス12系統(立命館大学行き)で
約26分、堀川寺の内下車すぐ。
地下鉄 鞍馬口から1出口を西へ11分
075-441-7997 当日のご連絡のみ
ご参加費 3000円 要予約
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ
下記のフォームよりお願い致します。
椅子席と座布団席がございます。椅子席をご希望の方は数に限りがございますので、お早めに御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。
++++++++++++蓬生・関屋++++++++++++
再会の物語 二人の女君
第十五帖【蓬生】
第十六帖【関屋】
藤波のうち過ぎがたく見えつるは まつこそ宿のしるしなりけれ
大きな松の木に藤が咲きかかり
月の光の中にゆれながら吹く風にそうて
さっと匂うてくるのがなつかしう
ほんのりと薫りがただようのどす
第十五帖 蓬生 あらすじ
源氏が須磨、明石に退居していた間に、末摘花の姫は窮乏し、召使いは去り、荒れた邸で孤独の日々を送っていた。受領の北の方になっている叔母は、姫を吾 が娘の侍女として九州に連れて行こうとするが姫は誇りを捨てない。帰京した源氏の訪れもないままに、叔母は頼りの乳母子を連れ去るのだった。
翌年四月、源氏が花散里を訪れる途中、荒れた姫の邸に気づき、立ち寄った。源氏を待ち続けた姫の変わらぬ心に感銘を受けた源氏は姫の庇護を誓う。二年の後、源氏は本邸に近い二条東院に姫を引き取った。
第十六帖 関屋 あらすじ
源氏帰京翌年の九月、空蝉の夫常陸介が任期を終えて共々上京した。逢坂の関を経て京へ入ろうとする折も折、石山寺参詣に向かう源氏と再会し、感無量の思いで歌を交わし合う。だがその後常陸介が亡くなり、継子河内守に言い寄られた空蝉は、それから逃れるために尼となってしまう。
行くと来をせきとめがたき涙をや 絶えぬ清水と人はみるらむ(関屋より)
「末摘花」の巻で個性的な姫として登場した、故常陸宮の姫君。源氏の心を打ったのは姫の変わらぬ心根でした。また「帚木」「空蝉」 の巻で思いを断ち切ってなお忘れることの出来ない源氏の君と再会するも、残酷な宿世によって女であることを捨てなければならなくなった空蝉の悲劇。都に返 り咲いた源氏と再会する二人の女君の物語を、今回は通してお聴き頂きます。
角屋 江戸期京都「揚屋」建築の粋(国指定重要文化財)
角屋は江戸期の饗宴・もてなしの文化の場である揚屋建築の唯一の遺構で、島原開設当初から連綿と建物・家督が維持されています。大座敷に面した広庭にお茶席が配され、庫裏と同規模の台所を備えた建物は、蕪村をはじめとする江戸期の文人達が集った一大文化サロンとしての風格に満ちています。
今回は特別に江戸中期、鎌倉後期の源氏物語写本の展示があります。
3月4日(日)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 島原 角屋
下京区西新屋敷揚屋町32 地図
075-351-0024 当日のご連絡のみ。
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ。
下記のフォームよりお願い致します。
ご参加費 3500円 要予約
椅子席と座布団席がございます。
椅子席をご希望の方は数に限りがございますので、お早めに御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。
満員御礼 ありがとうございました。
++++++++++++澪標++++++++++++
運命の御子誕生 住吉の御縁 御息所の死
第十四帖 【澪標】
夕潮がみちて来て
入江の鶴も声を惜しまずに鳴き
しんみりしたおりでもおすさかい
人目もはばからんと逢うて語りとうさえお思いやす
澪標 あらすじ
京に戻った源氏は冷泉帝(実は源氏と藤壺と間にできた子)の即位に伴い内大臣となる。
葵上の父も摂政太政大臣となり、源氏一門に再び春が巡ってきた。
三月、明石の君が女児を出産、源氏は乳母を明石に遣わす。子のない紫上の胸中は穏やかでない。秋、源氏は願果たしに住吉神社に参詣、そこに明石の君一行も来合わせた。目もくらむような源氏の威勢に我が身の程を痛感した明石の君は遠慮する。それと知った源氏は二人の縁の深さを思い、明石の君に上京を促すが、気後れする明石の君は決心がつかない。
斎宮交代により帰京した六条御息所は病に倒れ尼となり、見舞った源氏に娘の後見を託し亡くなる。源氏はこの前斎宮を養女とし、藤壺の宮に相談し冷泉帝の後宮に入内させることを考える。
誉田屋源兵衛さんは、京都室町において 創業二百八十年を誇る帯匠です。
今回の語り会では、十代目御当主 山口源兵衛氏のご厚意を得て、西陣織伝統の技術に革新の魂を吹き込み 織られた帯を、二階会場に展示、皆様にご覧いただけることになりました。
着物に興味のない方も、是非この機会に素晴らしい作品を間近に御覧下さいませ。
1月21日(日)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 誉田屋源兵衛 竹院の間
中京区室町三条下る 地図
075-254-8989 当日のご連絡のみ。
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ。下記のフォームよりお願い致します。
ご参加費 3000円 要予約
椅子席と座布団席がございます。
椅子席をご希望の方は数に限りがございますので、お早めに御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。
ありがとうございます。満席となりましたので締め切らせて頂きます。
++++++++++++明石++++++++++++
飛躍への展開
第十三帖「明石」
内々に吉日を占わせ
眩しいばかりに用意して
十三日の月の華やかにさし出る夜
「あたら夜の」と
ご案内申したのどす。
明石 あらすじ
須磨の嵐は止まず、また京の天候も荒れ、政治も滞るほどだという。源氏の邸は高潮に襲われ、住吉の神に願をたてるが落雷を受け一部が焼けた。その 夜の夢枕に亡き桐壺院が現れ、住吉の神の導きで須磨を去れと告げる。翌朝神のお告げを受けたという明石入道が迎えに来、源氏はその舟で明石へと移った。入 道は源氏を手厚くもてなし、折にふれ娘の存在を口にする。初夏の一夜、源氏は、入道のかねてからの願いであった「娘の婿に」と強く望む気持ちをを打ち明け られ、躊躇するも娘に手紙を送る。
一方京では、朱雀帝が桐壺院を夢に見て以来眼病を患い、弘徽殿大后も病に伏せり、太政大臣は亡くなるという凶事が続き、帝は桐壺院の遺言に従わなかった為と源氏の召還を考える。
秋、源氏は入道の娘と契りを結ぶが、誇り高い明石の君は身分の違いに思い悩む。明けて七月、源氏召還の宣司が下る。折から懐妊中の明石の君と別れを惜しみ帰京した源氏は、権大納言に任ぜられ、故院の冥福を祈り法華八講を催す準備をする。
須磨の嵐を晴らすかのような 入道の出現、源氏は何かに導かれるように明石に迎えられます。都に残した紫を思いつつも、源氏は明石の君と契り、運命の歯車が大きく動き出します。
北村美術館
茶人北村謹次郎(1904 -1991)縁の茶道美術館である北村美術館は、大文字を真正面に見据え、賀茂川と高野川が合流して最も川幅が広くなった鴨川の西岸に位置している京都きっての景勝地です。
春季・秋季のみの美術館公開にあわせての語り会、隣接する『四君子苑』をのぞむ素晴らしい数寄屋家屋でお聴き頂きます。
10月29日(日)午後1時開演
開場は12時30分
ところ 北村美術館 四君子苑
上京区河原町今出川南一筋目東入
梶井町448 地図
ご参加費 3500円 要予約
定員50名予定
椅子席35 座布団席15
椅子席をご希望の方は御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。正座椅子をお持ちこみ戴いても結構です。
お陰様で定員に達しましてお申し込みを締め切らせて頂きました。
++++++++++++須磨++++++++++++
京を離れて・・・
第十二帖「須磨」
渚に寄せてくる浪が
またかえって行くのをおみやして
「うらやましうも」と請じといやすのは
昔から世に伝わる古ごとではおすけど
耳新しうきかれて
一途に悲しうお供の人も思うのどす
第十二帖 須磨 あらすじ
朧月夜との情事が発覚したことで立場が悪化、後見する東宮に累が及ぶことを恐れた源氏は、自ら都を去り須磨での謹慎を決意する。左大臣家、藤壺をはじめ親しい人々に別れを告げ、紫の上に財産、領地を託した。源氏二十六歳三月のことであった。
海辺での侘び住まいに源氏を憂鬱の日々を送る。五月雨の頃にはやりきれない思いを都との文のやり取りで紛らし、仲秋の月に清涼殿での管弦の遊びを思い出し、夜半目覚めては海鳴りに涙し、昼間のつれづれに辺りの様子を絵にしては詩や歌を書き添えた。
明石に住む入道は源氏の噂を聞き、娘を差し上げたいと願う。年が変わり桜が咲くと紫宸殿の桜を恋しがっていると、三位中将が、右大臣勢力の目も顧みず源氏を訪ねてき、束の間の再会に友情を深める。
三月上巳の日、海辺で祓えを執り行った矢先に嵐が起こり明け方に源氏はぞっとするような夢を見る。
自ら赴いた須磨。世のはかなさと孤独を憂う源氏に応えるのは、ただ波の音だけでした。初めて味わうわびしい日々 源氏が見つめる先には・・・・今回も長い巻ですが、都の花と闇から隔たって、自身を見つめる源氏の姿に美しいものを感じます。
9月2日(土)午後2時開演
開場は1時30分
ところ ザ ターミナル 京都
下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424
ご参加費 3000円 要予約
定員45名予定
お座敷席です。
椅子席は若干数ございます。ご希望に添えない場合がございます。正座椅子をお持ちこみいただいても結構です。
++++++++++++賢木・花散里++++++++++++
神垣はしるしの杉もなきものを
いかにまがへて折れるさかきぞ
秋の花はみんなすがれて
浅茅が原も枯れはて
かれがれの虫の音に 松風もすごう吹いて
何の曲とも聞き分けられぬほどに
楽の音が たえだえに伝わってまいりますのが
何ともいえず優雅どす
第十帖 賢木 あらすじ
源氏との仲に光を見いだせない六条御息所は伊勢に下る決心をする。その下向も近い秋の日、源氏は嵯峨の野宮を訪ね伊勢下向を思いとどまらせようとするが、御息所の決意は変わらなかった。
十月、桐壺帝は崩御、藤壺は自邸三条の宮へ退出し、弘徽殿女御は新帝の母として大妃になっている。その妹朧月夜は、源氏との仲が知られ入内できず、尚侍として朱雀帝に仕える。
藤壺は東宮の後見として源氏を頼りにしているが、源氏の恋情に思い悩み 出家してしまう。その衝撃は大きく、右大臣一派が権勢を増し、時流に媚びる廷臣 達が皆離れていく中で、源氏は朧月夜との危険な逢瀬にのめりこんでゆく。ついにある朝、朧月夜の閨に居るのを右大臣にみつけられ、弘徽殿女御は怒りに乗じ て源氏失脚の策謀をめぐらす。
第十一帖 花散里 あらすじ
危うい立場の源氏は人の心の儚さを憂い、父帝の御代を懐かしむ。花が散ってゆくような有様に、昔心を通わせた女君を訪ねる若き源氏の「春」終焉の巻。
栄華を誇った源氏の青春に暗雲が立ちこめます。人の世のうつろいに現実を見いだせない源氏の苦悩。孤立してゆく心が向かう先は・・・
中井和子先生が愛された『野仏庵』さんでの語り会です。ゆったりとしたひとときをお過ごし下さい。
影をのみみたらし川のつれなきに
身の憂きほどぞいとど知らるる
御眼差しをひどうたゆげに見上げじっと見つめといやすうちに
涙のこぼれるのをお見やして
心ひかれやさへんことが何でありますやろ
(葵の巻より)
第九帖 葵 あらすじ
朱雀帝の御代と改まり源氏は右大将に、世は右大臣が勢力を強める。
源氏の冷たい態度に思い悩む六条御息所は、娘が斎宮に選ばれたのを機に伊勢下向を決意する。葵祭の日、行列に加わるという源氏を一目見ようと姿をやつして出掛けるが、折から葵の上の一行と車の場所をめぐって争い、無残にも後ろに追いやられてしまう。恥をかかされた御息所は屈辱にうちひしがれる。
御息所の物思いは高じ、魂が身体からさまよい出て出産の葵を苦しめ、物の怪となった姿は源氏の目前にまで現れる。
葵は無事男児を出産したが、邸内が人少なの折、物の怪に命を奪われる。
源氏は葵の死を悲しみ、また凄まじい女の執念に現世まで疎ましく思う。
左大臣家で過ごした喪が明けて二条院に帰ると、紫の上が大人びていよいよ藤壺にかさなりある夜新枕を交わす。紫の上は源氏を慕い続けてきた心のやり場がなくふさぎ込んでしまう。
今回は京都の着物の老舗、1555年創業の「千總」さんのご協力を得て、長い歴史の中で蓄積、蒐集された江戸時代の小袖コレクションの展示期間中の語り会です。能の「葵上」では六条御息所が葵の上に見立てた小袖を前に上を呪います。「旅する小袖」と題された珠玉のコレクションに包まれて「葵」を語れることを嬉しく思います。
5月20日(土)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 千總ギャラリー
伊右衛門サロンの2階です。
ご参加費 3000円 要予約
全椅子席
有難うございます。満員となりましたので
お申し込みを締め切らせていただきました。
*通常の会場と異なりますのでお手洗いがございません。恐れ入りますが、ご入館の前にお近くの喫茶店などにお立ち寄りの際にお願い致します。上演時間は1時間30分です。
++++++++++++花宴++++++++++++
八帖 「花の宴」
危険を省みない恋の衝動
たいそう若うて、可愛い声の、並の身分の人とは思われへんのが、
こちらへやってきやはるやおへんか。
ひどう嬉しうて、いきなり袖をお引きやす。
*
二月の二十日余りの頃、紫宸殿で桜の宴が催された。源氏の漢詩、舞が参集の群を抜いて喝采を博すのを、中宮という妃の最高位についた藤壺は複雑な思いで見守っている。その夜、酔い心地でそぞろ歩く源氏は、弘徽殿の細殿で「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさみながらやって来る美しい女の袖を捉える。藤壺中宮へのいかようにもし難い思いをもてあましていた源氏はこの姫君と衝動的に契りを交わす。有明の頃、互いの扇を取り交わし二人は別れた。姫の身元を惟光らに探らせると、どうやら右大臣家の弘徽殿女御の妹であるらしい。
源氏は若草の姫(紫上)の愛らしい成長に満足している。また、左の大殿(左大臣家)の正妻葵上の態度は冷たいが、父左大臣は源氏を婿としてこの上なくもてなし、賞賛する。
三月の下旬、右大臣家の藤の花の宴に招かれた源氏は、皆が正装でいるなか、一人艶やかな大君姿でやってくる。酔った素振りで女君達の居る寝殿に入り、交わした扇にかさねて暗号めいた戯れ歌をくちずさみ、ついに姫の居場所をつきとめる。再会した二人は喜びに震えるが、姫は入内を控えた重々しい立場であった。
藤壺への思いをもてあまし、出会い頭の恋に溺れる源氏。
光る君に暗雲の兆し・・・・。
3月12日(日)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 国際交流会館 和風別館
御椅子席あります。
御予約の際にお申し付け下さい。
ご参加費 3000円 要予約
++++++++++++紅葉賀++++++++++++
第七帖 「紅葉の賀」
若き源氏の君 渾身の舞
とりわけ手をつくしてお舞いやしたお姿は
入綾の時などは
その美しさはぞっと寒気をおぼえるほどどして
この世のもんとも思えしまへん
桐壺の帝が朱雀院行幸の催し物を藤壺に見せたいと行った試楽で、光源氏は頭の中将と青海波を見事に舞い、人々の涙を誘う。弘徽殿女御だけは源氏の美しさを呪い、藤壺は罪の意識でその舞を観る。行幸当日、源氏は再び青海波で絶讃を博して正三位に昇進する。
源氏の密通により懐妊した藤壺は源氏を遠ざける。落ち着きのない源氏に、正妻葵上は冷たく接し、源氏は紫上を一層可愛がる。
元旦、左大臣家で源氏は、葵上の態度に自身のありようを省みる。
二月、藤壺は源氏とそっくりな男皇子を出産、帝の喜びように二人は罪を恐れる。源氏は混乱した気持を二条院で紫上を相手にすることで慰める。ある日源氏
は源典侍という好色な老女との逢瀬を頭の中将に見つけられ閉口する。帝は退位して新皇子を東宮に立てようと考え、藤壺を中宮に立て、源氏は宰相(参議)に 昇進。弘徽殿女御は藤壺の立后を深く恨む。
***
源氏の君のあでやかな舞に、燃える紅葉も色あせるほど。
輝かしい行幸にかさねられた恋の闇は、皇子の誕生によって、
壮大な物語の運命の大河に漕ぎ出すのです。
1月14日(土)午後1時30分開演
開場は1時
ところ 平安神宮会館
全席御椅子席です。
ご参加費 3500円 要予約
お庭の散策(30分程)ご希望の際には、
会館に別途650円をお支払い頂きます。
++++++++++++末摘花++++++++++++
11月26日(土)午後2時開演
開場は1時 半
ところ ちおん舎
中京区衣棚三条上る突抜町126
お座敷席ですが、倚子席も若干数ございます。お申込みの際に御予約下さい。ご持参戴ければ正座椅子もお使いいただけます。
ご参加費 3000円 要予約
ちおん舎さんは
京都呉服の老舗千吉さん所有の重厚な京町家です。
しっとりとした中に、時をかさねた奥深さを感じる佇まいを味わって下さい。
一階では鍋島緞通の展示会が催されております。末摘花の姫君の父宮 常陸宮は、舶来好みでも知られた御方、緞通の展示を御覧になって、二階の語り会場にお上がり下さい。
++++++++++++若紫++++++++++++
詩仙堂斜め向かいに位置する風流な庵野仏庵での語り会です。門は西園寺公望が新撰組に追われて丹波須知(京都府 丹波町)に身を隠した住まいの門を移したもの。広い敷地のあちこちに野仏と趣ある茶室が点在、母屋から見下ろす緑深い庭は、光源氏が若紫を発見した北山を彷彿とさせます。
第五帖「若紫」あらすじ
春、病気の治癒のための加持祈祷に聖を訪ねた北山の地で、源氏は慕ってやまない藤壺の宮に面差しを映す若草のような少女に心を奪われる。宮の姪と知り、もらい受けたいと祖母の尼君に所望するが断られる。
京に戻った源氏は藤壺の宮が病気のために実家に下がっていると聞き、この折にこそと王命婦に手引きさせ、宮との夢のような逢瀬が実現する。結果源氏の子を 身籠もった宮は苦しんだ挙げ句に帝の御子として奏上、帝を喜ばせる。二人は犯した罪の重さを恐れ嘆く。
晩秋に尼君が亡くなり、少女が実父兵部卿の宮に引き取られるときくや源氏は先んじて彼女を強引に二条の院に迎えとり、思い通りの女に育て上げるべく教育 を始める。次第に新しい生活にとけ込んでいく少女に藤壺の宮の面影を見出す源氏は、その成長に期待し胸膨らませる。
源氏の君 紫のゆかりの恋の旅路がいよいよ始まります。
藤壺ゆかりの若紫との出逢い、藤壺密通という禁断の恋、 世を欺いて生きる運命を愛する人と共に背負い、形代としての若紫を愛(め)で育てる源氏。源氏物語の根幹をなす紫のかさねが 光と闇となって京の季節に織られてゆきます。
++++++++++++夕顔++++++++++++
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御伝言をお残し下さいませ。折り返しご連絡させていただきます。宜しくお願い致します
建仁寺塔頭 両足院
風神雷神図屏風で名高い建仁寺は、茶道発祥のお寺としても知られています。塔頭の両足院のお庭にはこの季節、半夏生の清涼な白と緑が風に戯れる様が人々の心を惹きつけます。祇園の中にあって静寂を極める本堂で、若い源氏の君の儚い恋物語をお聞き頂きます。
儚く散った夕顔、気高さ故に苦しみ抜いた六条御息所の魂を、物語を語ることで鎮めることが出来たらと、御本尊様とご一緒にお聞き頂こうと思います。
夕顔あらすじ
源氏十七歳の夏。五条に住む乳母を見舞った際にふと隣家に目をとめる。折しも一輪の夕顔を白い扇にのせて差し出させたこの家の女主人に源氏は興味を覚える。
その頃の源氏は、年上で自尊心の強い愛人六条御息所に気詰まりを感じていた。腹心惟光の探りから、五条の夕顔の女は頭中将の思い人ではないかと思いつつ、身元を隠して女のもとに通い、やはり正体を明かさない女のやわらかなもてなしぶりにいいようもなくのめり込んでゆくうちに、六条御息所への通いは絶えてしまった。
八月十五夜の明ける頃、源氏は、二人で静かな時を過ごそうとある廃院に女を連れ出す。その夜、夢うつつの枕元に恨めしげな女が現れ、夕顔をとり殺してしまう。物の怪の出現に源氏は戦くが、惟光の機転で秘密裡に女を荼毘に付す。
悲しみに暮れた源氏は秋の日、二条院に召した夕顔の侍女右近と夕顔の思い出を語り合う。
++++++++++++箒木・空蝉++++++++++++
日時
5月21日(土)午後6時開演
開場は5時30分
ところ 法然院
左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420
E-mail: Byakurenja@aol.com
ご参加費 3000円 要予約
疎水のほとり哲学の路からのぞむ善気山よりおりてくるやわらかな大自然の息吹。
鹿ヶ谷の法然院さんは静寂の中に豊かな生き物の気配が溢れています。
素晴らしいお庭をライトアップしての語り会です。
[帯木の巻後半]
源氏は方違えに 泊した邸で、主の紀の守の若い継母がここに来合わせていると聞く。雨夜の品定めで中の品の女性に興味を持っていた源氏は、皆が寝静まると女の寝所に忍んだ。その後も源氏は女の弟小君を手なずけ逢瀬を企てるが、女は人妻である我が身を謹み源氏を受け入れようとしない。
[空蝉の巻]
源氏は腹立たしい思いでいたが諦められず、ある夏の夕方再び女の元へ忍んだ。格子から女とその継子が碁を打つ姿を垣間見、美しい継子と貧相だが奥ゆかしい女を見比べる。夜更けて、女は源氏のことを思い眠れずにいる。と、寝所に忍び込んでくる源氏の気配に気づき、隣で眠っている継子を残して床を抜け出した。源氏は美しい継子と契ってしまう。
女の薄情にし失望た源氏ほ恨みながらも彼女が抜け殻のように残した薄衣と添い寝し、恋しい思いを文に託す。源氏の志に女は我が身の拙さを嘆く。
身の程に縛られる女君の哀切を鹿ヶ谷の夜のとばりがしっとりと包みます
お誘い合わせの上是非お運び下さい。
++++++++++++箒木(雨夜品定)++++++++++++
日時
3月27日(日)午後2時開演
開場は1時
ところ 野仏庵 左京区一乗寺
お抹茶と御菓子つきです。一時間前の開場ですので開演前にゆったりと後散策、お茶の時間をお過ごし下さい。
お座敷席ですが、倚子席も若干数ございます。お申込みの際に御予約下さい。ご持参戴ければ正座椅子もお使いいただけます。
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御伝言をお残し下さいませ。折り返しご連絡させていただきます。宜しくお願い致します
詩仙堂斜め向かいに位置する風流な庵野仏庵での語り会です。門は西園寺公望が新撰組に追われて丹波須知(京都府 丹波町)に身を隠した住まいの門を移したもの。広い敷地のあちこちに野仏と趣ある茶室が点在、母屋から見下ろす緑深い庭は、光源氏が若紫を発見した北山を彷彿とさせます。
野仏庵 京都 左京区一乗寺葉山15-3
開演 午後2時(開場1時30分)
入場料 3.000 御抹茶と御菓子付き
雨夜の品定 あらすじ
五月雨の降りやまない物忌みの夜、十七歳の源氏の居室に頭中将、左馬頭、藤式部丞が集います。いずれも女性体験が豊富で、源氏はそれぞれの体験談に耳を傾けると
普段接している上流の女君にない魅力が、中の品(中流)の女にはあるとか・・・・。
妻を選ぶならその容姿よりも、貞淑で、嫉妬をしない女をといい、伴侶には遠い女の例を具体的に挙げてゆきます。指食い女(嫉妬の女)、木枯しの女(浮気な女)、常夏の女(内気な女)、蒜(ひる)食い女(賢こすぎる女)・・・・・
源氏は藤壺への思いを胸に秘めながらも、中の品の女に興味を抱きます。
頭中将の打ち明けた常夏の女は後に夕顔の君として登場します。
源氏はここから外の世界に目を向け、様々な女君に出逢っていきます。
これから源氏物語に登場する女君たちを予感させる、女房語りというよりも台詞劇のような段です。
後半の空蝉の登場する「帚木の女」の段は、第三回目に「空蝉」の巻とともにお送りします。
++++++++++++桐壺++++++++++++
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