神戸 7月1日 (元町)
東京 7月15日(亀有) 8月25日26日(世田ヶ谷 成城)
京都 7月29日 洗心館 悠々(四条烏丸)
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蜻蛉玉源氏物語五十四帖とともに
再会の物語 二人の女君
第十五帖【蓬生】
第十六帖【関屋】
藤波のうち過ぎがたく見えつるは まつこそ宿のしるしなりけれ
大きな松の木に藤が咲きかかり
月の光の中にゆれながら吹く風にそうて
さっと匂うてくるのがなつかしう
ほんのりと薫りがただようのどす
第十五帖 蓬生 あらすじ
源氏が須磨、明石に退居していた間に、末摘花の姫は窮乏し、召使いは去り、荒れた邸で孤独の日々を送っていた。受領の北の方になっている叔母は、姫を吾 が娘の侍女として九州に連れて行こうとするが姫は誇りを捨てない。帰京した源氏の訪れもないままに、叔母は頼りの乳母子を連れ去るのだった。
翌年四月、源氏が花散里を訪れる途中、荒れた姫の邸に気づき、立ち寄った。源氏を待ち続けた姫の変わらぬ心に感銘を受けた源氏は姫の庇護を誓う。二年の後、源氏は本邸に近い二条東院に姫を引き取った。
第十六帖 関屋 あらすじ
源氏帰京翌年の九月、空蝉の夫常陸介が任期を終えて共々上京した。逢坂の関を経て京へ入ろうとする折も折、石山寺参詣に向かう源氏と再会し、感無量の思いで歌を交わし合う。だがその後常陸介が亡くなり、継子河内守に言い寄られた空蝉は、それから逃れるために尼となってしまう。
行くと来をせきとめがたき涙をや 絶えぬ清水と人はみるらむ(関屋より)
「末摘花」の巻で個性的な姫として登場した、故常陸宮の姫君。源氏の心を打ったのは姫の変わらぬ心根でした。また「帚木」「空蝉」 の巻で思いを断ち切ってなお忘れることの出来ない源氏の君と再会するも、残酷な宿世によって女であることを捨てなければならなくなった空蝉の悲劇。都に返 り咲いた源氏と再会する二人の女君の物語を、今回は通してお聴き頂きます。
また今回は、蜻蛉玉で源氏物語五十四帖を表現、今年の日本伝統工芸近畿展に入選された田上惠美子さんの「 源氏物語全五十四帖」を展示させていただきます。
魅力溢れる珠玉の作品をどうぞご覧下さい。お求め戴くことも可能です。
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七月十五日(日)亀有連続語り会 「若菜下」其の一
東京の連続語り会を我が町でも!と、亀有で企画して下さった
座・スーパーマーケット主宰 田村啓子さん。
今回は『若菜下』その一です。柏木衛門督が源氏の正妻女三宮の姿を垣間見してから四年の月日が過ぎ、帝の譲位があり、明石女御の生んだ一宮はめでたく東宮となりました。源氏は朱雀院の五十の賀で女楽を計画し、女三宮に琴の奏法を伝授します。
手作りのあたたかい語り会です。聞き逃した・・・という方も是非どうぞ
午後二時開演 (一時半開場)
前売り 2800円(当日3500円)
お茶と巻にあわせた創作和菓子もお楽しみに!!
主催 座・スーパーマーケット
お申し込み/お問い合わせ先 03-3603-0338 (受付時間11時から17時)
藍ホール 葛飾区亀有3-21-11藍ビル3F 地図
お申し込みの際 このサイトをご覧になったとお伝え下さい。
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明石との再会 姫と共に京へ
第十八帖 『松風』
変らじと契りしことを頼みにて 松のひびきに音をそへしかな
あの夜のことが、自然と思い出されるその折をすぐさんと、
形見の琴の御琴をさし出すのどした。
そこはかとのう、物がしみじみ思われますので、
ようお泳えになれえで、掻きならしやす。
第十八帖 松風 あらすじ
源氏は二条東の院を造営し、西の対に花散里を、 東の対には明石の君を住まわせようと計画し、上京を促すが、明石の君は我が身の程を思い躊躇している。父入道は京の大堰の邸を修築し、娘を住まわせることにする。源氏は惟光を遣わし邸の整備をさせる。父入道は明石に残り、明石の君は姫君、母君と共に大堰に向かう。
紫の上を憚る源氏は、折から造営中の嵯峨野の御堂や桂の院への用にかこつけてようやく大堰を訪れ、三年ぶりに明石の君と再会、初めて会う姫は三歳になっ ており大変可愛らしい。源氏は形見の琴(きん)を弾き、明石の君と歌を唱和する。
二条の院に戻った源氏は、紫の上に事情を打ち明け、明石の姫を養女として 引き取ることを相談、子供好きの紫の上は賛同するが、明石の君への説得は難しいことだと その処遇を考える。
「この琴の音がかわらぬうちにまた」と琴を残し、明石を後にして三年。
ひびきあう琴の糸をたぐりよせ 二人は再会しますが
明石の御方はなおも自身の身の拙さを感じています。
占いでは国母となると云われている三歳の姫には大きな後ろ盾が必要です。
紫の上は姫を育てることを喜びますが
それは明石の御方から一人娘を取り上げることを意味するのでした。
昨年猛暑時の公演の反省をもって、暑い時期は空調完備の会場での開催です。
駅からもとても近く、心地よくお聞きいただけると思います。
7月29日(日)午後2時開演
開場は1時30分
ところ 洗心館【悠悠】
(池坊短期大学内) 地図
地下鉄烏丸線「四条駅」
阪急「烏丸駅」下車、
25番出口より西へ徒歩2分
ご参加費 3000円 要予約
お問い合せ、お申し込みは紫苑語り会へ
下記のフォームよりお願い致します。
椅子席と座布団席がございます。椅子席をご希望の方は数に限りがございますので、お早めに御予約下さい。ご希望に添えない場合がございます。
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八月 二十五日(土)、二十六日(日)東京連続語り会 「総角」其の二
会場が新宿から世田谷区に変わっております。
なまじい近うまで来て
素通りして帰っておしまいやしたのを
ひどい方とも口惜しいとも思われるので
余計ものあわれな御様子でござります
「総角」より
総角 其の二 あらすじ
妹中君の幸せを思い、自分に娶せようとする大君の心を知った薫は一計を案じ、八月末に匂宮を伴って宇治へ赴き、中君に引き合わせる。二人は結ばれたものの、案に相違して大君は薫に対してますます心を閉ざす。一方、匂宮は中君を愛おしく思うが、身分がら宇治通いがままならず、姫君姉妹が心を痛める中、九月十日にようやく薫と連れだって来訪した。
十月、匂宮は紅葉狩にことよせて宇治を訪れたが、母后が殿上人など大勢の者を差し向けて同行させたため、中君に逢えないまま京へ戻ることを余儀なくされた。匂宮は軽率な行動を窘められ、左大臣の六宮との縁談が強引に進められた。
大君は、匂宮が心変わりをしたのかと、また、父宮の遺言にそむいた上に妹君を不幸にしたと思いつめ、病の床につく。そして結婚拒否の思いも深まってゆくのだった。
宇治十帖の幕開きと共に、会場が「アトリエ第Q芸術」に変わりました。
キッド・アイラック・アート・ホール閉館に伴い、チーフディレクターだった早川誠司さんが、日本画家高山辰雄氏のかつてのアトリエを、総ての芸術活動の発信地として蘇生させました。
源氏物語のリトグラフでも知られる高山辰雄氏、御息女で作家の高山由紀子氏は「源氏物語 千年の謎」の著者、源氏の御縁に導かれたかのようです。
成城学園前からすぐという立地、芸術の香りたつ「アトリエ第Q芸術」から始まる宇治十帖の物語、終演後にはご要望の多かった皆様との茶話会で楽しく過ごせる空間となります。
皆様のお越しをお待ち申しあげます。
これまでの物語をお聞きでない方もご安心下さい。
30分の解説でこれまでのお話や背景をお聞き頂いた上で語ります。
終演は5時頃になります。その後の茶話会に是非ご参加ください!
2018年
8月 25(土)
26(日)
第55回 「総角」其の二 第四十七帖
【アトリエ第Q藝術】 Map
最寄り駅:成城学園前 (小田急線)
両日 3時開演( 開場 2時30分)
御予約 2500円
当日 3000円
お問い合せ/お申し込み
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