京都 3月12日(招喜庵)
4月8日9日(然花抄院ギャラリーSUGATA)
奈良 4月22日(三五夜)
東京 4月1日(清澄庭園)
4月15日16日(アトリエ第Q藝術)
4月29日(府中)
源氏物語第二部【柏木】後編 三月十二日 (日)
誰が世に種はまきしと人問はば
いかが岩根の松は答へむ
「女宮にも、とうとうお逢いやさずじまいで
泡の消え入るようにお亡くなりやした。」
(柏木より)
柏木衛門督は見舞いに訪れた夕霧に病の真因を打ち明け、後事を頼むと、周囲の祈りの甲斐もなく亡くなった。正妻女二宮(落葉宮)とその母御息所はもとより、衛門督の父至仕大臣の嘆きは言いようもない。尼となった女三宮も、衛門督との宿縁に涙した。
三月、女三宮の生んだ若宮の五十日(いか)の祝が催されたが、尼宮と心通うべくもない六条院の心境は複雑で、若宮に面影を映した衛門督の早逝を惜しみ、尼宮の心中を察するのであった。
夕霧は世の中が悲しみに暮れる中、女二宮の実家一条宮を見舞い、心篤く御息所と故人を偲んだ。また、至仕大臣邸を訪ね唱和を以て哀悼した。以来、夕霧は一条宮を常に見舞い女二宮と歌を交わすうち宮への思いが深まり、一条宮の女房達も夕霧と女二宮の再縁に期待を寄せるようになる。
これまでの物語をお聞きでない方もご安心下さい。
30分の解説でこれまでのお話や背景をお聞き頂いた上で語ります。
会場 招喜庵さん
今回の会場「招喜庵」さんは、東福寺方丈、瑞峯院、松尾大社の作庭、また前衛いけばなで知られる重森美玲の邸宅の主や部分です。庭園部分は現在重森美玲庭園美術館として公開されていますが、主や部分の「招喜庵」は通常は非公開の、趣深い御邸です。管理しておられるのは、あさぎ美術館はじめ、きもの、ジュエリー、ブライダルと幅広く事業展開しておられる塚本喜左衛門氏(ツカキグループ代表)。歴史ある建物の保存・再生事業にも尽力しておられます。この度御縁を戴いて開催の運びとなりました。
大広間ではなく、襖を外して、いくつかの小間にお席を設置致します。ご予約が多くなりますとお座布団席を追加することも御座います。御協力いただけますようお願いいたします。
お隣の重森美玲庭園美術館の見学は含まれておらず、こちらで承ることは出来ません。ご希望の方は直接お早めにお申し込み下さい。11時から限定10名ほどとのことです。開場までの御時間はご入場いただけませんので、お近くのカフェなどで御時間の調節をお願い致します。
コロナウイルス感染防止対策といたしまして、恐縮ですがマスク着用をお願い致します。
当日受付にてお席料を頂戴致します。御予約は以下のフォームからどうぞ
京都室町に佇む 趣深い建築 ここに2009年にオープンした然花抄院
カフェの奥にはギャラリーが拡がります。
中庭の枝垂れ桜のもとで、この春「花宴」を語ります。
八日は夜桜 九日は光の中で。
お客様には室内からガラス越しに、中庭を眺め、物語をお楽しみ戴きます。
素敵な企画、いまから楽しみです。
SUGATA KYOTO
〒604-0021
京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1
Telephone 075-253-0112
尼衣変はれる身にやありし世の
形見に袖をかけて偲ばむ
薄い鈍色の綾の上衣に
その下には萱草色などのくすんだ色をきて
ひどうささやかで
姿態は美しう今風の目鼻立ちに
髪は五重の扇を広げたようにふさふさとして広がってます
手習 後編 あらすじ
浮舟は横川僧都に助けられ、尼君の介抱の甲斐あって秋には回復したが、初瀬詣りの誘いも辞退し、言い寄る中将からも逃れて引き籠もっている折、庵に立ち寄った僧都に懇願して受戒する。念願の出家を果たした浮舟は、心を静めるためにひたすら手習いに勤しむ。
横川僧都は、宇治で助けた女人が出家に至った?末を明石中宮に語る。側近くにいた小宰相もその女人が浮舟だと察する。浮舟を諦めきれない中将は、浮舟の尼姿を垣間見てその美しさに驚き、出家させたことが自分の責任であるかのように悔しく残念に思う。
年が明け、庵を訪れた紀伊守が「薫大将が悲嘆に暮れながらも浮舟の一周忌法要を営むことになった」と話すのを漏れ聞いた浮舟は、その供養のための装束を仕立ててほしいと持ち込まれた布が自身の一周忌法要のためのものだと思うと感慨にふけるが、ひたすら過去との縁を絶とうと努める。一方、僧都が話した宇治での出来事を小宰相から聞いた大将は、心を乱しながら僧都のもとを訪れるのだった。
公演のご案内をメールにてお送り致します。こちらのフォームからご連絡先をお知らせ下さい。アドレスの登録をさせていただき、次回以降のご案内を差し上げます。
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雅楽生演奏と源氏物語『花宴』
JR奈良駅から徒歩2分の閑静な住宅街のなかに隠れ家のように佇む古民家「三五夜」の二階付書院のある本格的な八畳間の座敷で、雅楽ユニット「天地空(てんぢく)」の雅楽演奏、京友禅の染色作家尾崎尚子(瓔月 ようげつ) さんの物語にあわせて作成された作品、黒田久義さんによる深々とした御茶の味わい、京ことばの語りによる源氏物語「花宴」。
日本文化の粋を集めた珠玉のコラボイベントを『やまと ひかりたまゆら』と名付け、第二弾を奈良から発信します。
少人数での開催、他では味わえない非常に贅沢なイベントです。
お座布団席ですのでお楽な服装でどうぞ
【日時】
4月22日(土);1日2回公演
①午前の部:11時~13時(定員20名様)
②午後の部:15時~17時(定員20名様)
【内容】午前の部、午後の部とも
◆第一部:三五夜店主によるご挨拶~染色作家尾崎さんによる作品説明、
続いて 京ことば源氏物語「花宴」
◆第二部:御茶とお菓子を戴きながら、「天地空」による雅楽演奏 春鶯囀 しゅんのうでん 『遊聲 急聲 ゆうせい きっしょう』
【会費】 お一人様:6,000円 予約制 ご予約は以下から