京都 7月2日(誉田屋源兵衛)
東京 8月6日7日(成城 アトリエ第Q藝術)
誉田屋源兵衛 竹院の間にて
若菜下巻は長い物語、四回に分けて語るその第二段です。
語りの前に丁寧な解説がありますので、初めての方でも安心してお聴き戴けます。
夜の静かになりゆくままに
いふ限りなくなつかしき夜の御遊びなり
若菜 下 その二 あらすじ
正月二十日頃、六条院で盛大に女楽が催された。女童達の装いも華やかに、明石御方は琵琶、紫上は和琴、明石女御は箏の事、女三宮は琴(きん)を奏し、夕霧はじめ源氏の一族が歌や笛を添えた。女君達の美しさはそれぞれ花に例えられ、夕霧は源氏と音楽論を交わし女楽の素晴らしさを讃えた。
女楽が無事終わり、源氏は紫上との語らいの中、かつての女性達を評論、紫上を讃えて、上の出家願望を退けた。
紫上は、自身が源氏にとって特別な存在であることは自覚しながらも、どうにも満たされない心労が募り、病に伏してしまう。厄年であることを怖れた源氏は、様々の祈祷や加持をさせるが二月には重態となり、二条院に移して療養に専念、源氏と明石女御が看護するが、その甲斐もなく日に日に衰弱してゆくのだった。
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誉田屋源兵衛 竹院の間
誉田屋源兵衛さんは、京都室町において 創業二百八十年以上の歴史を誇る帯匠です。
伝統と革新のものづくりは魂をふるわせるものとして常に着物界のみならず世界的に注目されています。
広大な京町家、普段は暖簾をくぐるのもためらわれるようなDeepな世界に浮かぶ「竹院の間」、六条院の絶頂の中に望月が暗転してゆくという、輝きの中に闇を孕んだ物語に相応しい時空間です。
7月2日(土)
ところ 誉田屋源兵衛 竹院の間
開場 13時30分より
開演 14時 (16時終了予定)
ご参加費 4000円 要予約
全椅子席。
コロナウイルス感染防止対策といたしまして、広い会場にお席の間隔をあけ、お客様にも恐縮ですがマスク着用をお願い致します。マスクで対応出来ない万が一の時のためにハンドタオルもご持参下さい。受付には消毒薬、除菌シート、スタッフのマスク着用、換気など、できる限りの対策を取ります。
また今回は御予約の皆様の御名前と御電話番号をお伺い致します。万が一の場合提出が必要なときに備えてのもので、紫苑語り会が厳重に管理致します。ご理解とご了承を頂きたく存じます。
東京公演再開 『浮舟』その三 8月6日(土) 7(日) 2022年
アトリエ第Q藝術 成城学園前
鐘の音の絶ゆるひびきに音をそへて
わが世尽きぬと君に伝へよ
夜があけると
川の方をみて
屠所に引かれる羊よりも
死がそこにある気がするのどす。
(浮舟より)
浮舟その三 あらすじ
浮舟は薫大将と匂宮 二人の愛の板挟みで苦しみ、死を思う。一方薫は、両者の使者が浮舟の元で鉢合わせしたことから、ついに匂宮が人目を忍んで浮舟のもとに通っていることを知り衝撃を受ける。浮舟が物思いに耽っていた姿にも合点がいき、この裏切りを疎ましく思う。
薫からの文に戦いた浮舟は、右近と侍従からも、薫か匂宮かの選択を迫られ、更にこのような愛憎のもつれの顛末として不吉な例を聞くと、我が身ひとつ死ぬ覚悟をして匂宮からの文を処分するのだった。
薫は浮舟を京に迎え取るべく宇治の警備を強化、匂宮は浮舟からの返事がないことに苛立ち宇治にやって来、厳戒に阻まれる。退っ引きならない事態に追い込まれた浮舟は死を決意する。不吉な夢を見た母からの文に決別の歌を遺し、気遣う乳母の言葉を聞きながらその時を待つのだった。
ようやく再開です
コロナ禍で長く休止を余儀なくされた語り会、この度再開させて頂きます。
先はまだ不透明ではありますが、光の兆しを感じます。
このまま下火になってゆくことを切に願って、お待ちくださった皆様にまた
お目にかかれるのを楽しみにしております。
今回お申し込み頂けた方には、浮舟1,2に関して、事前に物語を知って頂けるよう準備しております。お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
第65 回
「浮舟」その三 第五十一帖
【アトリエ第Q藝術】 Map
最寄り駅:成城学園前 (小田急線)
両日 3時開演( 開場 2時30分)
御予約 3500円
お申し込みはこちらです
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