山下智子(やましたともこ)
京都市出身。仲代達矢主宰無名塾に入塾、俳優としての表現を学ぶ。 三島由紀夫近代能楽集「道成寺「」熊野」、こまつ座公演はじめ
舞台、TV にて活動した。
2003 年より声の表現中心に活動。 国文学者 故中井和子氏に師事「、京ことば源氏物語」の女房語りを通し 失われゆく美しい京ことば、やまとの心を後世に伝えるべく 東京、京都、神戸、大阪での全五十四帖隔月連続公演をはじめ 廬山寺、石山寺、渉成園 ( 東本願寺)、円覚寺、清凉寺、法然院など
各地の寺社、劇場、美術館、サロンで語り会をひらく。 2012 年、ワルシャワ大学、パリ、ベルンで公演。 2014 年、フランス日本文化会館からの招聘を受け、文化会館、 イナルコ大学(フランス国立東洋言語文化研究所)で公演。 スイス日本国交 150 年記念行事でスイス / リヒテンシュタイン 6 都市で公演。
源氏物語の他に、文楽人形芝居での語り、朗読劇、詩とダンスのコラボレーション。映像番組の ナレーション、電子辞書、大修館書店国文教科書 CD等での朗読。
NHK ラジオドラマに 6 年間のレギュラー出演と作品提供。 古典の日推進委員会語り部派遣事業講師、NHK文化センター講師。 2011 年京都国民文化祭特命大使、2019 年京都観光おもてなし大使に就任。 2021 年 CD【紅葉賀】をリリース、大江能楽堂にて舞楽と共に同公演。
2023 年 源氏物語全五十四帖東京公演を完遂、同年新たに第一帖から二巡目の公演開始。 2026 年 「若紫」の舞台大雲寺(紫式部の曾祖父建立)での秘仏公開に【若紫】奉納。
言霊の国 日本
京ことば源氏物語は、京都の国文学者 故中井和子先生が 十五年の歳月をかけ、源氏物語全五十四帖を今から百年ほど前の京ことばに訳されたものです。 (大修館書店より出版-全五巻)現代からみると雲の上のような格調高い王朝絵巻ですが、京こと ば源氏物語では一人の女房(高位の女官)の視点で宮中の出来事のあれこれが あたかもここで 話しているように語られ、生き生きとした平安の世の人間模様が浮かび上がります。
「ことば」はその土地の独特の気候風土が育んだ感性によって紡がれたものです。 複雑で微妙に移ろいゆく京都の自然は、そこに住む人々の心にことばに襲ねられてゆきました。 女房という立場から、配慮を見せつつおぼろげにことばをかさねてゆくことでだんだんと立体 化する物語世界。直接的な表現を避け、気候風土のもたらす発想の息吹そのものが「音」となっ て響いては消えるその中に、源氏物語の底に静かに流れる もののあはれ をくみ取っていただけ ましたら幸せです。
山下智子